hirodeNagasaki

椿の花咲く頃のhirodeNagasakiのレビュー・感想・評価

椿の花咲く頃(2019年製作のドラマ)
4.1
最初の数回は、田舎の商店街の状況説明だけで何も起こらず、なんで評価が高いのかわからなかった。しかし、過去から続く連続殺人事件が明かされてからは、俄然、面白くなった。しかも、ただのサスペンスではないところがよい。(ただし、サスペンスとしては、手がかりが放置される物語上の欠点もある)母と子の物語が本当のテーマか?コンヒョジンが段々可愛く見えてくるから不思議だ。
ただ、韓国の親子関係が濃いことが麗しく描かれているのに違和感あり。日本人から見たら、密着し過ぎで、親も親なら子も子としか見えず、ついていけない。同じ年に放送された「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の毒親も、その濃密な親子関係の結果だからだ。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」の方が、親子関係の問題を現実的に捉えていて、ドラマとして挑戦的。こちらの母子関係は、本当は昔もなかったノスタルジーの夢物語。それをどこまで評価するか?
最後は庶民賛歌で終わる。ありがちだが、商店街のおばさんが、「私たちはかつて政権を倒したほど力がある」と言うのは、韓国だけに説得力があった。
hirodeNagasaki

hirodeNagasaki