何もかもクソだな、と思いながら生きてるアリッサ、やっぱり好き。あたしはそんな風に、まだ思ったことないから。彼女に会ってから、なにかを感じるようになってきたジェームズが、彼女のことを愛しているのも、もっと愛おしい。そう、2人がクソと思っていたこの世界で、生き始めていて、この世界に優しく手を触れ始めている気がして、見守ってあげたくなる。大丈夫だよ、あたしが後ろについててあげるからって言ってあげたくなる。
「なんだよ、この狂ってる男女のロードトリップは」とは思わない、思えない、この物語を好きでいられる自分のことが好き。この世界を愛せてよかった。
