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パンとスープとネコ日和のcinemamimutoicのネタバレレビュー・内容・結末

パンとスープとネコ日和(2013年製作のドラマ)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

褒めたい所が無くて困る。結論から言って、これに視聴四時間も掛ける必要性は無いと感じた。

もたいまさこを近所のただ口煩いお婆さん、ではなくレイシストでカレンで“でも根はいい人”とか謂って有耶無耶にする脚本を先ずは軽蔑したい。なのに偶さか態度も口調も変わって最早スプリット、意味不明だし人として気持ちが悪いババアだよ。

ここら辺の荻上〜松本シリーズに共通している目を疑う高齢者描写も大問題だと思っていて、非常識・頑固者・拗ね者・孤独者・秩序を乱す者など露骨に決めて掛かる演出にも辟易するばかり。全力で差別に掛かる作り手たち。

演技も自然なようで案外雰囲気だけ。実は不自然な演技が延々と続くのも、演劇や芝生とは違った説明台詞過多でぎこちない演技。カット割りも多いしアングルもよく見る奴だし、これって所謂テレビ的演出。苦手な奴。

変な人と変なルールと変な社会と何てことない料理と、変な動物。この猫、鳴き過ぎだ。で居なくなっても割と支障が無い主人、どうかしてるぜ。ペットを飼ってても飼ってなくてもこれ位のこと思うだろうに。

肘をついてサンドイッチを食べる男性客。ベビーカー家族を凝視する女性客。農薬の有無と野菜の産地をやたら聞いてくる毒母。かなり気味の悪い住職。エンディングのメルシー体操改。邪悪だわ。こんなもんが教育に良い訳がありません。

何故サンドイッチなのか。
何故スープセットしかないのか。
何故パンはトーストされないのか。

何となくオシャレで、何となく穏やかで、ごはんが美味しそうで、コミュニティがしっかりしてそうで、犯罪もなくて、争いもなくて、性描写もなくて、何となくこういう平和な店で働きたいと思ったら実はゴリゴリの差別社会なのでした、と描写するのならまだしも。絵本の世界。つまりこれもディストピアの一つな訳で。私には合わない。
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