あや

私という運命についてのあやのレビュー・感想・評価

私という運命について(2014年製作のドラマ)
4.7
原作が好きで、ドラマもとても良かった。

長い年月の物語だけど、大人になってからの女性のこのくらいの年月って、主に精神面で本当にいろんなことがあるし、いろんな人と出会って、本当にこれでいいのか…って迷ってばかりで、走行しているうちにあっという間に流れていってしまう。いくつかの大きすぎる出来事があって、どん底まで悲しくて辛くても、反芻しながら生きてくしかなくて、そこに流れるジェーンバーキンの悲しみの影が滲みる…選曲した人ありがとう。ていうか改めて、「Yesterday, Yes A Day」を「哀しみの影」と訳した人すごい素敵。

小説で想像していた主人公は、大人っぽいイメージだったからどうかなぁと思ったけど、すんなり入ってきた。江口洋介はイメージ通り。そして池内博之となによりも宮本信子が良かった…。

ラストのワンシーンが原作とは全然違うけど、映像で小説の通りのラストだと少し白々しくなるかもしれないから、これはこれでアリ。
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