はれりーまん

ペーパー・ハウス シーズン5のはれりーまんのレビュー・感想・評価

ペーパー・ハウス シーズン5(2021年製作のドラマ)
4.8
いままで、強盗モノでこんな良作あっただろうか。しかもスペイン発。出遅れて視聴始めたものの、シーズン1から一気に駆け抜け、奇しくも最終話配信に合わせたかのようにキャッチアップ。

そもそも、強盗とは、通常、時間との闘いであり、いかに早く盗み、捜査機関の手を潜り抜けるかというものだ。だから、長いTVシリーズの題材には不向き。しかし、このシリーズは、真逆。時間をなるべく稼ぐ。そのために捜査機関と対峙し騙す。そして、それには納得の理由が成り立っている。それも5シーズン計2回いずれの強盗ともよ。もうこれだけで見る価値がある。

シーズン1,2は素晴らしかった。まさに快盗。綺麗に終わった。ここまでで既に名作。3からはネトフリ制作ということで、どうせアクション派手派手の大味な作品になってるんじゃないのと思っていたら、さらに輪をかけて極上の作品に変わっていた。もちろん、全シリーズにわたって、突っ込みどころはあるよ。あからさまな伏線もある。でも、そんなの無視できるくらいの出来だった。

各シーズンを一言で表してみた。
シーズン1:興奮
シーズン2:痛快
シーズン3:不穏
シーズン4:緊迫
シーズン5-1:壮絶
シーズン5-2:駆引
つまり、シーズン3だけ、シリーズをダメにしそうな危うい展開が若干好きじゃなかったの。