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逃げるは恥だが役に立つのmilfakのネタバレレビュー・内容・結末

逃げるは恥だが役に立つ(2016年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった〜、よく出来てる。

みくりやゆりちゃんの自身を形容する言葉に、それまでに体験してきた苦しみや、かけられた言葉に共感して同情できて、
でもそれに捉われない環境や誰かの包容力、直向きな気持ちにわたしも心打たれたし、
ゆりちゃんの部下2人も、何らかの“くくり”の偏見やアップデートされていない/想像力の欠けた一般論に苦しめられていて、だけど“くくり”で見ない誰かは必ずいて、その展開が希望になる。

平匡&みくりの【火曜日ハグシステム】は、カップル慣れしていない平匡のための、両思いの2人のための甘いシステムのようで、
好き同士が長く続くための実地的な機会なのでそりゃ有効だ、と納得するし、
少し前までだったらただただロマンティックに描かれがちだった結婚やその後に続く生活の、誰かと生活を共にする困難を搾取的な構造にならないように描き、また多様な生き方に柔軟に形を変えながら2人は生活を営んでいて。
現代的な共同生活の幸せを現代的指南を織り込みながらポップにドラマ化していて秀逸でした。

2016年の作品か、わたしが多様な生き方を知り始めた頃よりももっと前だ。そんな頃からDINKSというワードもちらりと写ったりして。
ちゃんと社会は生きづらかった誰かに寄り添おうと早い段階から動いていた(今も進行形で)のだなと嬉しくなったし、今でもまだまだだけど2016のわたしじゃなくて2023のわたしで鑑賞して良かったなと思った。

SPドラマはまた後日観よう🎶
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