「ムズキュン」「恋ダンス」といったキャッチコピーで語られがちな本作(もちろんそれも魅力の一つ)だが、その本質は深刻な問題をこれでもかと詰め込んだ社会派作品であることを忘れてはいけない。
ドラマは原作と異なる展開・異なるセリフながら「この俳優が演じるキャラクターはこの展開ならこう動く・こんなセリフを言う」を原作の雰囲気を壊さず違和感なく仕上げることに成功しており、とんでもなく難易度の高いことやってんなと唸らされる。
脚本の野木亜紀子はこれ以前も原作付きドラマの質に定評があったが、実は社会問題をエンタメへ落とし込むのが天才的に上手く、これががっちり噛み合ったんだからそりゃ人気出るよね、という感じ。