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梨泰院クラスのakiraのネタバレレビュー・内容・結末

梨泰院クラス(2020年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【第1話】
パクセロイのキャラクターが魅力的。

【第2-4話】
チョイソが出てきてから急激に面白くなってきた。チョイソ可愛い。

【第5-最終話】
いろいろ盛り沢山で面白かった。

【全体の感想】
全体として、かなり面白く、夢中になって見れた。
主要キャラが魅力的で、それぞれの関係性を追うだけでも楽しい。
メインの話の筋である復讐劇に進展があると、それに合わせて少しずつ人間関係も変化していくのがよくできている。
特に恋愛要素(スアなのかイソなのか)はめちゃ先が気になって、ぐいぐい引き込まれた。

一方で、セロイの復讐劇の結末は、それでよかったのか?とちょっと思った。
たしかに「長家をツブす」という目的は果たしたんだけど、結局それは、最後の最後まで長家がバカ息子に足を引っ張られ続けた結果であって。
セロイ擁するICが、真正面から長家と「外食産業」というフィールドで戦って、ビジネス面で勝ったわけではない。
なので、「どうだ見たか!」という爽快感は思ったほどなくて、最後泣いて土下座する長家パパがちょっと不憫に感じた。
まあ、バカ息子がセロイパパをひき逃げしたあの時点でもみ消していなかったらこうはならなかった訳で、因果応報ではあるんだけど、、

これに限らず、IC側のビジネスサイドの成長の描き方はずいぶんあっさりしてて、そこは見せる気がないんだなと思った。
様々な障害の乗り越え方も、ご都合主義に感じた。
・マーケティングが弱い→天才インフルエンサーがマネージャーになってインスタで宣伝したら解決。
・料理がまずい→調理担当が2ヶ月特訓したら美味しくなって解決(彼らの服はずっと秋冬の服なので、少なくとも半年以内に韓国No.1シェフになっている)
・営業停止、賃料増などでお金がない→実はセロイが投資でお金を増やしてた、で解決。
・お店の立地が悪く、客が寄りつかない→周囲の店の内装やメニュー等のコンサルして(その費用は同じように流行っていないはずの各店舗のオーナーたちが捻出したんか?)、通り全体が流行るようになって、解決。
・フランチャイズ展開しようとしたら投資家が逃げてしまった→従業員が生き別れた祖母がたまたま大大大資産家で、お金を貸してくれて解決(ちなみに彼女はたまたまセロイらが店を開いた地域一帯の不動産のオーナーであり、賃料は自らの足で回収する主義のため、セロイらの仕事ぶりを日頃から目にしていて、それが融資を後押しすることにもなる)。

最後に批判的なことばかり書いてしまったけど、「ビジネスサイドの成長が描かれることには期待しないこと」の1点だけ注意すれば、まず間違いなく面白い、傑作ドラマではないかと思う。
韓国ドラマは噂に違わずすごかった。今後も食わず嫌いせず、面白そうなのがあったら挑戦したいと思う。
akira

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