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ごめんね青春!のsuncineのレビュー・感想・評価

ごめんね青春!(2014年製作のドラマ)
5.0
(何度目かはもはや覚えていない!)

小学生の頃は親に隠れて、中学生の頃は再放送で、高校生の頃は部室で、大学生になった今ではNetflixで観る。毎回違う登場人物だったり台詞が心に残って、自分の成長と共に定期的に観たくなる。

馬鹿な台詞だったり、毒のある台詞だったり、分かりやすいキャラ設定だったり。これらのおかげで小学生の時の自分でもドラマをある程度理解できた上でハマって観ていた。(と今振り返って思う。イッテQの出川はじめてのおつかい並みに分かりやすくて面白い構成そのものが小学生男子は絶対に大好物だった)

小学〜高校は、学生達か蜂谷先生しか見ていなかった一方で、大学生になってからは原先生に感情移入しまくる。恋愛のあらゆるあるあるに対しても解決策を提案できる時の平ちゃん先生はもはや仏。涅槃の境地。

個人的に!民放恋愛ドラマ(特にゴールデン)の多くは、「恋愛」がどういうものなのか定義されないまま各話進んでいくことが多いと思う。視聴者にとっての「恋愛」を汲み取って、放送している時の視聴者が好みそうな恋愛シーンを作ってるように。

「ツンデレしてる主人公」
現在の視聴者:きっとA子ちゃんのが好きなんだ!
的な。
(1980年代だったらはっきりしない面倒くさい男で終わりそう笑)

顎クイシーンが流行ってたのもドラマが完全にその時代の視聴者に合わせにいっていた。

だからこそ、その時見ればとても共感するし満足するけど、何度も見たいとはあまりならない。これがいいとか悪いとかではなく!
あと各話に副題的なものが示されないと、好きな回がいつなのかもいまいち分からなくなるし、ドラマを振り返ったとしても、「このドラマは顎クイのやつ」で終わる。

ごめんね青春は、様々な恋愛の特定シチュエーション(時代によらない)が各話ごとにあり、各話に必ず登場するシーン「三島ラジオ」か「原先生の授業」で、各話ごとに何を副題にして恋愛と向き合っている回なのか視聴者が分かるよう形式的に示している。

私たちって付き合ってる?の回、お前しか見えてないの回など。

くどくど書いてしまったがつまり、ごめんね青春はドラマ全体のみならず、各話それぞれを好きになってしまうドラマ。

クドカンのドラマは、いつ見ても飽きないストーリー設定に加えて、必ずその時代の社会の風刺を違和感なく、コントのように演出して、普通に大笑いしてしまうから本当にたまらなく好きです。特にごめんね青春!
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