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カルテットのsuncineのレビュー・感想・評価

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.5
終始ミゾミゾして幸福でした。
(最終回の後にすぐ1話目見直すと更に楽しめる。)

感想とりあえず、各話ごとに書きます。
書きたくなりました。

とにかく、クドカンの気持ちが痛いほど分かってしまって、もはや痛過ぎて笑うしかなかった。

【全体振り返って】
過去に囚われず今を素直に生きることは前途多難でありながらも、今を誰と生きるかで多難を受け入れられるかどうか変わっていくものという印象が強く残った。作中で過去を振り返るような台詞やシーンは多少あるものの、登場人物の過去を感じさせ過ぎるような演出が必要最低限で、観ている自分は登場人物の今のありのままの姿を彼ら•彼女らの本来の姿なのだと過去に縛られることなく無意識に理解していた。
そして、登場人物各々が自らの過去を掘り下げて向き合った結果の姿は、ただ単純に『よし、今日からまた再出発だ!』という軽いものではなく、過去とどうしようもない日常を受容した上で今を生きていく心強さを感じさせるもので生々しいほどの本音が漏れていて、そこの生々しさが物凄く好きであった。
別荘内の壁色を初回で観た時、こんなにも何色と言っていいのかわからない色の主張が激しい家なんて個性的でうるさすぎないかと思ったが、回数を重ねるに連れ、この違和感は無意識のうちに無くなっていた。部屋の壁色よりも住んでいる人物達の個性の方が強く、そんなことなんて微塵も感じさせなかったのかもしれない。この別荘の設計、LDKのレイアウトがカルテットに合い過ぎていて、怖い。


もう朝だ。寝ます。
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