アル・パチーノのドラマ出演という意味で画期的。
シーズン２が配信されてから随分放置してしまって、シーズン１の最終話から見返しました。「What if」的な設定ではありますが、フィクションですが荒唐無稽になりすぎないようにシリアス目の作劇になっています。もしこのストーリーの柱に「キングスマン」のような味付けだったらちょっとしらけます。「キングスマン」好きです、念のため。
出来は悪くないのに本作あまり人気が出ず、残念です。テーマがデリケートすぎて、またタイトルもダイレクトで観る人を選ぶであろうこと、アウシュビッツ博物館やショア財団から本作の演出に対し抗議があったようで、勢いを削がれた感はあります。
私は本作がホロコーストを面白おかしく描いているとは感じませんが、門外漢なので正しい歴史認識ありきとの論説を尊重せざるを得ません。ナチスドイツを描く作品は極力史実に基づいたものでないと、今後は成立困難かもしれませんね。
（2023年10月 AmazonPrimeにて観賞）
