Mio

カルテットのMioのネタバレレビュー・内容・結末

カルテット(2017年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

友達からもすすめられるし、なんせ坂元さん作品だから気になりつづけていてやっと!
カルテットを組むことしか内容知らなかったから思ってたのといい意味で違った

坂元さんは人の心のゆらぎを全て知り尽くしているのではないか、というほどに意表をつく方向からかつ腑に落ちる表現が上手い

"どうして曇っていると天気が悪いと言うんですかね、いいも悪いも曇りは曇りですよね。"

"悲しいより悲しいことってわかりますか?ぬか喜びです。"

危機迫らないと選択できなかった別府くんと物事を見極められた九条さんの関係もまたはっとさせられる
気持ちの大小でなくとった行動が、最終的な結果を見極める大事なポイントなのね

"泣きながらごはん食べたことある人は生きていけます"
あの人は〜だから絶対こうしたほうがいい、とかって言葉にすごく違和感や嫌悪感を抱くのだけれど。それって誰かのとった行動の背景には自分には想像し得ない出来事があったり、想像し得ない感情があったり、事情があっての可能性があって、自分の想像の範囲内で人の行動にどうこう言う権利はないと思ってるからなんだなと気づいた。たとえ家族であっても。
相手の事情を直接聞いて、助けを求められている、という時に限って助言は意味を為すんじゃないかなあ
もちろん助けを求めることができない人だっているけど土足で人の事情に踏み込まないことって大事

夫が出て行った理由、日常の些細なズレの積み重ね。その描写が坂元監督〜!って感じでうまい、、
そしてきっとほんとに本が好きなんだろうなあ
花束みたいな〜でも今作でも、人間関係のズレを本の扱い方で描写されていた
口には出さないけれど一度感じるとどんどん見えてくるズレ。
考えて考えて、パタンといなくなった夫もよくわかる
人は変わるから、好きだった部分だって変わってなくなることなんて全然ある。そうなったら何が決め手で一緒にいればいいんだろう?
"人って、価値観が合うか器が大きいか、どっちかないときついでしょ"

"咲いても咲かなくても、花は花ですよ"

"人を好きになるって勝手にこぼれるものでしょ?こぼれたものが嘘なわけないよ"
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