Umi

愛の不時着のUmiのレビュー・感想・評価

愛の不時着(2019年製作のドラマ)
4.9
製作側の思うがままに、回が進むにつれはまり込み、寝不足になり、
韓国料理をスーパーで買いあさってそれをむさぼりながら画面に張り付く
なんともちょろい消費者(視聴者)は私だ。
今からみようと思う方や、このドラマどうなの?と思って疑っている方は
途中で飽きてもどうか見続けて欲しいとおもう。
多少のなかだるみ感もひとつたりとも無駄なシーンはなく後々綺麗にまとまってきて
それがはまり込んでしまう要因となっていくので。

まず登場人物が多いのだが、当然だがそれぞれにこと細かい
役割や設定が素晴らしいほどなされており、それぞれにおこる出来事や
物語が平行線でバランスよく進行していく。全てが必要不可欠で
多少の見逃しも後々のつじつまあわせに影響をあたえていると思う。
それがわかってくるとなおさらこちらとしては集中してみざるをえない。
あのときのあれはこういうことだったんだ、の伏線回収が
散りばめられており、回を重ねるごとにその重みが増していく。

全てのキャラクターは最初から最後までぶれることのない人間性が
貫かれており、様々な人との出会いや関わり方で
少しずつ考え方や感じ方や価値観に変化がうまれていく。
その描写も素晴らしく細かく細部にわたってもれなく表現されており、
私たち視聴者にもそれぞれの複数のキャラクター像が深く埋め込まれるため、
感情移入が凄まじく、また、登場人物の関わり合い方がいろいろなパターンがあるので
そのパターンごとに、いろんな種類の涙を流すことになる。
それは友情、愛情、いろんな形の共感を生む感動が散りばめられているから。

そして主人公、ヒロインのみならず
全員の登場人物が良くも悪くも愛着がわき、愛すべき存在になっていく。
悪い奴もしかり。とことん悪くて憎たらしいし、それもスリリングさを増幅してくれて
個人的には悪い奴が悪いほどそこをどう乗り越えていくのか、制裁を加えるのか
予想できず面白い。

何より、セリフのセンスが突き抜けてると思う。面白い。
私は韓国語がわからないのでこれが通訳さんのスキルのおかげというのも
少なからずあると思う。

南北の関係性が少しでもよくなるといいのに、とそこまで思わせるくらい
のパワーがあった。

リジョンヒョクの他人をここまで大事にできるひと、尊敬する。。
女性としてこんなふうに愛されてみたいと
憧れを抱く女性も多いのでは。。私もその一人。。

いやードラマは普段あまり見ない方だけど、これは素晴らしい映像作品だと思います。
バーフバリ以来の感動。
また必ず観ます。


えっていうか
星からきたあなたと
同じ脚本家!!!
Umi

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