東村アキコの漫画作品はとりあえずほとんど読んでおり、本作ももちろん読んでいたわだが、当初、ドラマ化決定で配役を知った時、中村倫也はイメージできないまま、あまり期待せずに1話拝見。
結果、中村倫也はすごい。
原作の明智五郎感残しつつ、でもそのまんまという訳でもなくて、ドラマでの映像化に説得力を持たせている。
漫画原作で言うと、凪のお暇も、ゴンちゃんは全く違うだろと怒りすら覚えてたが、いざ見始めたら、彼なりのゴンゴンになっていて全く気にならなかった。
配役の印象マイナスからの巻き返しは確かな演技力を持ってして初めてできるものだと思う。
今回の明智五郎についても、原作では格好はあれだけど超絶イケメンという設定をややマイルドにし、でもセリフや言動はそのままなので、演技が下手だとみてられなくなるところを、うまいこと消化している。声の発声とかもすごく研究してるのではないかな。
あとは、小池栄子のマリアは配役知った時からまんまイメージ通りだったし、こちらも演技は申し分ないので、想像通り通りよかった。
残念なのが、小芝風花が過剰で演技がうるさいところ。原作のキャラ設定そのまま演じようとしているのは伝わるのだけど、やはりあれは漫画だから成り立つわけで、もう少し演技に落とし込んで欲しかった。いちごは重要なキャラだけにとても残念。
志田未来の林檎、武田真治のシェフ、仲里依紗のれいぞうこも期待。ココは誰なんだろう？
新型コロナの影響で軒並み新ドラマの放映が延期される中、どこまでストップせずに放送されるかも気になるところ。
東村アキコの漫画はやけに映像化される理由はなぜか。
知識がペラペラに薄くて内容もライトなのが作りやすいのだろう。
ただ、東村アキコ特有の漫画的ツッコミが面白いので、今回のいちごのようなキャラをリアルに映像にする時にとても注意が必要と思っている。他の映像化作品であるみてもあまり成功例無いと思うからむしろ危険案件。
