綾野剛のこの役今までで1番好き。
橋本じゅんさんももう…堪らん…元々大好きな俳優さんだけど…もうこれは…堪らん。
久住の最後は呆気なかった。
けれどそれがぞわぞわと恐ろしさを引き立てた。
ふわふわと揺蕩ってひらひらと宙を舞って、確信も核心もない久住の今の生き方。
この呆気なさはとてもこわくて悲しかった。
彼はひとりぼっちだ。
彼がどうしてこうなったのか、そもそもこうなったもなにも元々なのか、知りたい人は多い。
けれど、
「お前たちの物語にはならない」
今の私たちは、事件が起こるたびに想像し妄想し勝手にその人たちの" 物語 "を作る。
その物語の中で生きさせる。
人は信じたいものを信じたいように信じるから、真実なんて、本当はなんだっていい。
だって" 物語 "の中だから。
それはリアルじゃないから。
自分が痛みを感じたわけじゃないから。
本当なんてわかりようがない。
そもそも別にわたしには関係ない。
って、開き直って" 物語 "を作らない人でありたい。