新感染、地獄が呼んでいるのヨンサンホ監督による脚本。
オカルトミクスチャーなリベンジサスペンス。
孤独な少女が母にまつわる因縁を謗法(呪い殺す技)でジャイアントキリングする。
誰かを殺める事が世界を多くを救う物語なので重め。没入度は低いけど、ネット社会とアニミズムをミックスしてあるところはおもしろかった。
ヨンサンホ脚本、思った以上にオカルト研究を深めているようで「ある訳ないよ」って思う非現実的な面が次第に事実のように思えてくるし、あらゆる呪術的なアイテムや現れが怖いし、「オバケやゾンビより怖い人間」というヒューマニズムがきっちり入っていた。
地味といえば地味なキャスティングだけど、実力と演技の集中力は抜群。
主演の少女は「パラサイト」のリッチパク家の長女だったり、ウチらのアジョシ・ソンドンイルも怪演、賢い医師生活で心臓外科のフェロー先生だったチョンムンソンが警察で、証拠の残らない事象から現実的な犯罪へ解剖していく役割で妙な呪いの話をしだす妻に戸惑いながらも共助していく夫。ヨンサンホ作品のアイコンたちが沢山出ています。
