Mondenkind

ホイール・オブ・タイムのMondenkindのネタバレレビュー・内容・結末

ホイール・オブ・タイム(2021年製作のドラマ)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

物語冒頭に出てくる山奥の小さな村の場面で、早くも世界観がよく分からなくて混乱。ものすごく多種多様な人種の人たちがいる村なのは、どういう設定なの?

現実と同じように日焼けによって肌の色が変わる設定なら、黒人と白人と黄色人種が入り混じった村ができる迄の経緯が気になる。移動手段が馬という世界で、肌の色に違いが出るほど日差しの強さが異なる気候の地域で生まれた人々が、集まって一つの村に住むようになるまでの壮大な歴史があるとか。既にあらゆる肌の人の血が混ざっている時代なの?

あるいは、ファンタジーなので、親の肌の色や髪の色が子どもに受け継がれるという概念がなくて、例えば白人と黄色人種の両親から黒人が産まれたりするのも普通という世界観なのかな?それならいっそ、緑とか青とかピンクの肌の人でも混ぜてファンタジー感を出してくれてれば分かりやすいけど、そういうわけでもないし。

それとも、単純に人種間の平等に関する現代の要請に対応して作ってるだけなのかな。いろんな肌の色の人が一緒に暮らすのが当たり前でしょ?疑問を持つなんておかしい!という現代的な感覚をファンタジーの世界に持ち込んでるの?ファンタジーでは世界観が大事で、その世界独自の自然界の法則や文化的背景を前提として、その世界で物語がどう展開していくのかを想像したりするのが楽しいので、唐突に現代の人種問題の感覚を持ち込んだりしたら、世界観が破綻してしまう。

いろんな肌の色の人が混在する世界を描くなら、ちゃんと物語の背景として盛り込んで、世界観の中で成立させて欲しい。この作品ではその辺りの設定がどうなっているのか、見ていくうちに違和感がなくなるようになっているといいんだけど。
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