キャプテンマーベリック

私たちはどうかしているのキャプテンマーベリックのネタバレレビュー・内容・結末

私たちはどうかしている(2020年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

序盤は女将が七桜をいじめているジメジメドロドロした雰囲気が原因でイマイチでしたが、4話の城島君の話から少しずつのめりこんでいき、光月庵の血縁関係が5話で明かされてからは一気に引き込まれました。
最終的にはあれほど憎らしかった女将にも愛着が湧きましたね。

結局若旦那が殺された一連のお家騒動はみんな悪いんですよね。
・浮気した若旦那
・名家の娘と結婚するよう強制した大旦那
・嫉妬に狂った女将
・七桜の母を追い込んだ椿
・事件の真相を暴くべく光月庵に偽って潜り込んだ七桜
・若旦那を殺した多喜川さん
誰か一人に事件の責任を押し付けるのではなく、みんなに非がある構図にしたところが、「どうかしている」感があって大変良かったです。

ただ、紆余曲折はありつつも、最後はかなりのハッピーエンドとなっていましたよね。椿は光月庵に戻り、角膜のドナーも見つかり、女将もいなくなり、ついでに城島君と栞さんもいい雰囲気になってたし。
予想に反してハッピーエンド過ぎたので、椿が光月庵を去るか、せめて椿が失明するくらいの方が良かったのではないでしょうか。


全体的にどうかしている作品ではありましたが、主演の浜辺美波と横浜流星、そして和菓子がとても美しかったです。製作協力をした赤坂青野のお菓子はぜひ食べてみたいです。



最後に一つ気になっている点がありまして、最終話の光月庵の跡目対決のシーン。
大旦那が勝者の部屋の襖を開けるのですが、ついつい某格付け番組のシーンと被ってしまって……
滅茶苦茶シリアスなシーンなのに、笑いがこみあげてしまいました。
私だけなんですかね笑