この時期、毎年戦争ドラマや映画を放送するけど、実はあまり見た事がない。
なんとなく、よくわからないけど避けてしまう。
私の子供の頃は戦争教育が盛んで、大阪だったせいか極端な思想の先生も多く、小学生の頃はとにかく日本は悪い事をした、酷い事をした、と教えられた。負けたけど加害者だと。
一方でテレビドラマや映画では、原爆投下や沖縄戦が描かれ、どう見ても日本は被害者にしか見えない。
子供心にも矛盾を感じて、戦争とは終わった後も信用ならないものだと感じたんだと思う。
しかしこのドラマは全く違う視点で描かれ、私の知らなかった事実を元に作られたフィクションで大変興味深かった。
当時、日本も京大で原子爆弾の研究をしていたなんて知らなかった。
日本だけでなく世界でしていたけど、元々は純粋な探究心から始まった研究が、戦争により捻じ曲がっていくのは辛い。
「日本がやらなくても、アメリカやソ連がするだろう。先に作った者が世界を変える。」
終戦から75年経って、やっとこんなドラマが作られるようになった。
語られていない事実はきっと、もっとあるはずだ。