「あの人には同情する人がいる。私には『死ね』という人がいる。なんの違いがあるのかと思いました。娘が殺されたこと、息子が人を殺したこと。この苦しみになんの違いがあるのかと思いました。」
「例えば、月曜日と木曜日に泣いたり、火曜日と金曜日は笑ったりして。そうやって続いていくのだと思います。」
断ち切れない過去、癒えないそれぞれの痛み。風間俊介と大竹しのぶの取っ組み合いの場面や、満島ひかりが自宅に帰ってきた兄を問い詰める場面などが特に印象深い。このキャスティングだからこそ、ここまで完成度の高いものがつくれたと言っても過言ではない。