あくまで一周目での感想。
デヴィッド・フィンチャー作品などからの影響が伺える、大きな音やグロテスクさで魅せるのではなく、アンビエントを下地にじわじわと気味の悪さを植え付けていくところがよかった。
この作品には確実にミソジニーやメンタルヘルスが内在されていると思うけれど、具体的に何を描こうとしたものなのかはまだ掴み切れてない。
その上で一つだけ気になるのは、昨年の『愛なき森で叫べ』同様に宮崎勤やコンクリート殺人、オウム真理教といった80年代後半から90年代の事件を今取り上げることの意義とはどこにあるのだろうということ。
そこらを踏まえて、今一度見返していきたい。