ayana

anoneのayanaのレビュー・感想・評価

anone(2018年製作のドラマ)
3.5
リアルタイムでも観ていたけれど、久しぶりに鑑賞。
日テレ系ドラマの3本目ということだけれど、社会的な問題もありつつ、時期的にはカルテットの後だったからか、テンポの良いクスッと笑える会話劇もあって、わりとサクサク楽しく観れた。

この物語は、普通になれない人の、そして居場所がなくて宙ぶらりんな人たちの物語なんだな、と思った。

血は繋がっていなくても、食卓を囲み、ご飯を一緒に食べることで、その人やその空間を大切に思うことで、家族のような存在になれるし、自分の居場所になる。人を大切にすることで、同じように自分を大切にできる。

犯罪がきっかけで関係性がより深まったということに、手放しで良かったねとは言いづらいけれど、それでも自分で大切な居場所を見つけて、それに救われて生きているということに、帰る場所ができたということに、良かったねって思う。
ハリカちゃんも、亜乃音さんも、青羽さんも、持本さんも。

中世古さんは世界を恨んで生きてきたけれど、同じように辛い過去を経験してきたハリカちゃんから言われたことで、確実に何かを受け取ったと思うし、これからは自分を大切にして生きられるといいね、と思った。

“大切な思い出って支えになるし お守りになるし 居場所になる”

“人生何がうれしいって 悲しくて悲しくて やりきれない出来事があっても いつの間にか笑えるようになるんだな〜って”

4人が食卓を囲んで一緒にご飯を食べるところ、ハリカちゃんが亜乃音さんにもらったワンピースを着る姿、ハリカちゃんと彦星くんの面会、ハリカちゃんと中世古さんの対話、テレビの中の持本さん、最後またあの家に4人が集まるところ そういうシーンが大好き。
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