レモネードスタンド

私の“初めて”日記 シーズン4のレモネードスタンドのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

パッと見、あまり好みでなく、興味のないインド系の子の話だと思って視界に入ってませんでしたが、何となく観てみたら最高に面白かったです。インド系の方って物凄い美形な人が結構いるけど、このドラマはむしろそんな美形ではなくて、親しみが持てる雰囲気の普通の子が主役なのもよかったです。最後の方は、デービーが綺麗で魅力的に見えて仕方なかったですけどね。ルックスもあるけど、それだけじゃなくて、頭の良さ、明るさ、ポジティブなオーラなどすべてをひっくるめて人は綺麗に見えるんだなと妙に納得しました。

このドラマ、笑える場面はいっぱいあるし、心底嫌な人がいない。皆それぞれ個性があって才能があって、人として魅力的で。ストーリー的にちゃんと完結したのも有り難い。

デービー、本当にぶっとんだキャラでなかなか自己中だったけど、周りの人達を振り回しながら、それがいい方向へと作用していくんですよね。それに行動力や頭脳から有望な未来しか見えない。

デービーの嘘やらワガママやら数々のやらかしに対して、家族以外で一番包容力があって愛があるのは、ずっと一貫してベンだったと思います。ベンはデービーに対して、何かあっても怒りとか軽蔑とか自分のこととかよりまず真っ先に彼女の心身の安全の心配をするんだもの。だから最後はやっぱりベンで、とても幸せな気持ちになりました。

パクストン、そんな言うほどイケてるかな?と終始疑問でしたが、イケメンキャラが楽しくて面白くて、デービーと関わって彼にとって将来が開けていくところに感動しました。せっかく頑張って入った大学を、端的に言うとちやほやされなくてつまらないからと2週間で辞めた時は、えー…という感じでしたが、やりたいことも見つかって本当によかったです。

エレノアとファビオラは、最初から一貫して自分が将来やりたいことが分かっててぶれないの、凄いです。トレント、初めは危ない人かと思ってたけど、実は凄く友達思いのいい人で、おバカだけど一途で、エレノアとのカップルが大好きでした。ファビオラが一目惚れする女子達は、効果のせいもあるかもしれませんが、最初の金髪のイブも、アジア系の子も女の自分でさえドキッとするほど魅力的に見えました。

シーズン3のインド人の彼、類い希なイケメンでしたよね。めったにいないですよね、あのレベルは。彼のお母さんは見かけによらず、裏表が激しくて心が狭くてがっかりでしたが。

デービーのお母さん、美人だったな。デービーに対して凄く厳しくて怒鳴りちらすし、デービーの友達にも厳しいからなかなか恐かったけど、照れると可愛いんですよね。

インド映画に入るダンスシーン、今までは意味が分からなくてちょっと苦手でしたが、このドラマではカマラとデービーが2人でダンスを披露したのが凄く凄くよかったです。伝統的なインド文化をウザいと思ってた感じのデービーが、結婚式のために練習したかと思うと泣ける。

他のドラマのカウンセリングシーンって退屈であまり好きじゃないんですが、このドラマのは笑えるし泣けるし、最高によかったです。

ジョン・マッケンローのナレーションは、嬉しいボーナスポイントでした。自分がいついつの試合でどう感じたかとかコメント入れて例えてくるから、昔テニス好きだった自分には刺さりました。あの演出で、親世代の人のハートも掴む作戦だったのでしょうか。