ロボットマン

アップロード~デジタルなあの世へようこそ~ シーズン1のロボットマンのレビュー・感想・評価

3.8
最近はもう珍しくもなくなったゲームなどデジタル世界への意識のアップロードをテーマにした作品。
ブラック・ミラーの一話を深掘したような一見するとユートピア、視点を変えるとディストピアな近未来が舞台。
生きている内に契約して意識をアップロードさせなければならずアップロードした意識は現実へのダウンロードは今の所は実現していないという不可逆なサービスが、マット・デイモンのダウンサイズを思い出す。
死んでもなお金が物を言う世界で生きるのは希望もあるけど同時に死んでからも苦労が絶えないし、家族にそれだけ負担もかかるということ、精神的にも。
2033年という割と近い未来が舞台なので、この技術は現実にも実現してほしいなと思う進歩的なツールから、何故か現在と変わらない視野角のVRゴーグルや、合併したらしいGoogleとSamsungとかFacebookなど、実際の世界と照らし合わせながら観るのも面白い。
一話目だけ少し長いけど一話あたり大体30分前後で観られるのも良いし、ストーリーのミスリードがなかなか上手くて引き込まれる。
面白いのでシーズン2も勿論観るのだけどシーズン1でとりあえず物語が一段落つく、という訳ではなく特に何も解決することなくシーズン2に持ち越しなのが少し残念。
ネイサン役の人がアローのスティーブン・アメルに似過ぎで集中できなかったけど調べたら従兄弟だったのですっきりした。