rhum

女子グルメバーガー部のrhumのレビュー・感想・評価

女子グルメバーガー部(2020年製作のドラマ)
4.6
だいぶ意識低めなタイトルからしていかにも安っぽい企画に見えるドラマだが、自称🍔警察として「てやんでえ!こいつぁ見逃してはならぬならぬ!」と思い鑑賞。
そしたら。結論、個人的にはもう大変な作品だった。毎回、破顔、鳥肌&咽び泣きの嵐!な24分間。祝祭。お店や🍔のチョイスからして、本当に🍔好きな人がドラマ作ってるんだろうなということがよーくわかる。

深夜ドラマ感溢れるユルめの回も好きだけれど、作り手・お客・🍔、それぞれの魅力やお互いの美しい関係性を手際よく引き出してる第4話が段違いで素晴らしい。完璧。

=============================

蛇足。
Jack37の店主が修行を積んだという、言わずと知れた🍔ブームの始祖FIRE HOUSE。そのオープン(1996年)から数えてももう約四半世紀となる東京の独立系🍔店の歴史。決して短くはないその時間の重みを、所々でさりげなく、しかししっかりと伝えているのがこのドラマほんと素晴らしい。
劇中、No.18の店主は当時駒沢で食べた🍔に影響されたと言及し、ICONの店主も三茶の🍔に衝撃を受けたと語る描写がある。駒沢や三茶と言えば、2005年頃の第2次🍔ブームにて、数々の名店が🍔の歴史を刷新してきた聖地…。
現在、フロントランナーとして活躍している🍔の作り手たちの多くは、あの頃の🍔に衝撃を受けた世代のはず。そして彼らは🍔の歴史を切り拓いてきた先人たちの知恵をしっかりと継承しつつ、自分たちならではの新たなる創意工夫を🍔に吹き込む挑戦を続ける。歴史への敬意と弛まぬオリジナリティの追求。ドラマ内でお店の側から🍔に対する初期衝動や、ハッとさせられるような工夫が語られるたび、もうどうしようもなく胸が熱くなってしまう。
今年、独立系のお店は経営的に厳しい状況かもしれないけれど、どんなことがあろうとここまで繋いできた豊かな独立系🍔文化のバトンを絶対に途切れさせてはならない!そんな強い思いを新たにし、沈む夕日に淋しく1人こぶし握りしめる俺は、ただの客。


と思いながら観てたら、最終話がまさにそんな感じの話だったのでとても驚いた。のえるちゃんの超絶成長っぷりも含めて最終話は号泣。


【メモ】
#1 No.18
#2 SHOGUN BURGER
#3 Island Burgers
#4 BLACOWS
#5 BURGER&MILKSHAKE CRANE
#6 Authentic
#7 ICON BURGER
#8 R-S
#9 BROZERS'
#10 Jack 37 Burger
#11 JACKSON HOLE
#12 AMERICAN DINING homeys
#12 FIRE HOUSE
rhum

rhum