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ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルーのmimuneのレビュー・感想・評価

4.0
現在配信の3話まで見たまでの感想メモ。

精神的な病気がある人を家族に持つ人の生活と人生。
それにプラスDV父親に育てられた人、自分の本当の親が分からない人、子供を幼くして亡くした人が抱えるこころのつらさも含んだドラマ。

わたしの姉は統合失調症ではなく不安障害で、トーマスみたいには全然ひどくないし、確かに体重40kg切ってたり健康面の心配はありまくるけど、働けずにほぼ1日寝てるくらいで挙動は基本穏やか。
それでも、病気になる前には二人で夏フェスやライブによく行ってたこと、東京にも夜行バスで遊びに行ったこと、自転車こいで近くまで遊びに行ったこと、元気に笑ってた姿は今でも忘れられないし、人に姉の病気のことを話すときは今でもほんの少しだけ泣きそうになる。
だから、主人公の気持ちが少しは分かる。
大好きな大事な家族が闇のどん底にいるのがわかってるのに、いつもすぐそばにいるのに、自分には何もできないつらさ。

私も、もし姉が何も問題なく元気に過ごしてたら、30歳までにイギリスにワーホリしたかった夢があったし、姉の生活費のために父がした数百万の借金を肩代わりしないといけないこともなかった。
私の場合は姉が仲良しで大好きで、姉といるのがずっと楽しくて好きで生きてきたし、姉に数え切れないほど感謝しきれないほど支えられて生きてきてるので、今も何も辛い思いはしてない。借金も確かに早く返さないとって気にはしてしまうけど、別にストレスや病んでしまうほど重荷には感じてない。
主人公は双子で生まれた瞬間からずっと一緒で、小中高大学まで全部一緒で、嫌な思いを毎日積み重ねてしまってる部分もあるし、ましてや双子だからきっと私の想像では分かりっこない感覚があるんやろうな。


家族や周りの友人と、自分自身の生活や人生との"線引き"は、今までも時折り考えてきたことのひとつ。
このドラマを見ながらまた考えていきたいなと思う。
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