コロンビアで実際に起きた銀行強盗に着想を得たクライムドラマ。
同様に大胆な銀行強盗をメインに据えた『ペーパーハウス』がS4で終わらず、引き延ばされたことに(多くのファンはそれを歓迎しているのだろうが)若干のフラストレーションを感じていたこともあって、このドラマが目に留まった。
登場人物の紹介と強盗を行う動機を提示するという側面はあるにせよ、視聴者としては強盗することがわかっていて見せられる1~2話の押し問答は少しかったるい。その意味では、後から回想で見せていく『ペーパーハウス』(多用しすぎるきらいはあるが)はスマートではある。
1話40分程度×6話でコンパクトにまとまっているので観やすい。
『ナルコス』でコロンビアの情勢がわかっていると、出てくる地名や組織名が背景として繋がってくる。
『ペーパーハウス』のようなキャッチーさはないが、泥臭い中年の悲哀を感じさせるこちらの方が好きという人もいるのでは。