韓国版『ほんとにあった怖い話』と呼びたくなる短編ホラー集です。
心霊実話系で、『リング』や『呪怨』などのJホラーの影響は色濃いものの、明らかに今の日本のホラーを超える描写と内容のエグさ。
前半のめり込むように観てしまいましたが、画面の隅々を観て、警戒するからです。
それぞれがオムニバスとして4話ぐらいまでのクオリティは凄いです。
それぞれの幽霊の恐ろしさたるや…。
ただそれぞれに繋がりがありそう、と気づいた時は良いのですが、物語でも種明かしと言いますか、理屈で観せてしまうと、興醒めしてしまうのもまた心情としてはあります。
描写力は、とてつもないものがある一方で、物語と構成は、韓国ドラマとしては珍しく、蛇足感があるものになっています。
前半のホラーの醍醐味は十分に堪能しながらも、そんな気づきもあられる一本ですね。
