健一

おもひでぽろぽろの健一のレビュー・感想・評価

おもひでぽろぽろ(2021年製作のドラマ)
3.0
スタジオジブリ作品。高畑勲監督作、不朽の名作アニメ映画「おもひでぽろぽろ」をコロナ禍の現代 令和の時代を舞台にして実写版TVドラマとしてリメイク。
これは否応無しにも興味が湧く。

アニメ版では主人公のタエ子は27歳のOL。
今井美樹さんが声を吹き込んでいました。
令和の実写版ではタエ子はすっかり おばあちゃんになって シングルマザーの娘 そして孫娘と暮らしている。演じるは松坂慶子さん。
しかし『蘇るあの頃の私』はアニメ版同様 小学5年生の『私』で そこはオリジナル版を尊重している。
アニメ版同様 タエ子のあの頃のエピソードが実写で次々と蘇ってくる。新しくもあり 懐かしくもあり新鮮に観れた。

ただやはり90分のTVドラマなので全てをリメイク出来る訳ではない。
そこは 分かっているつもりで観ていたが、やはり『阿部君』のエピソードが 未解決のまま終わらせてしまったのは アニメ版のファンとしては ちょっと残念。

松坂慶子さん演じる 元気ハツラツな おばあちゃんタエ子に勇気をもらえる。
アニメ版から約30年。タエ子はその後どんな30年を過ごしていたのだろうか。

コロナ禍の厳しい現代社会も描いていて 出演者の半分のシーンはマスクかフェイスマスク。小まめに手を洗い 握手やハグも無し。⚠️
なんとも観ていて切なくなる。
アニメ版の名シーン『お前とは握手してやんねぇよ!』も違う意味になってしまった現代コロナ禍にさらなる怒りと悲しみを感じてしまう。

アニメ版に匹敵するくらい感動した。とまでは言わないが そこそこジ〜〜ンときた。
お金を掛けずに サラッとリメイクしました。って感じ。
今の状況下でTVドラマを製作するってホント大変だろうなぁ。

⚠️(劇中で学芸会の練習をするシーンがあり 演技として手を握るシーンはあり)
健一

健一