アネモネanemone

18アゲインのアネモネanemoneのレビュー・感想・評価

18アゲイン(2020年製作のドラマ)
4.2
(後追い視聴記録)


なんだよ、
いい話じゃないかー。
泣かせるなよ😂

という感じ?

想像以上に、
なかなか
良いお話でした。

以下ネタバレ少し
↓↓









ツッコミどころもあるんです。
色々とね。
でもそれがあまり気にならなくなる、
素敵な家族の『愛』の物語りでした。

お互いがお互いをどれだけ大切な
“かけがえのない”存在であるか
知っていたはず、愛し合っていたのに、
人生に, 日々の生活に疲れ傷つくうちに、
それが見えなくなっちゃう事ってある。

そんなすれ違いが重なった末、『離婚』を選択する
事になってしまった二人が、物語を通して
その見えていなかったモノに気づいていく。
話の軸は、深いところで繋がりながらも
心が迷子になってしまう夫婦なのだけれど、
ひと組の男女の話で終わらず、父と子、母と子、
さらにその親(父、義母)と自分だったり。
“家族の愛”を考えさせる、まさに韓ドラが
お得意な路線です。

イ・ドヒョンとユン・サンヒョンの
二人で演じ分ける18歳と30代後半の
主人公のホン・デヨン(コ・ウヨン)。

彼が人生に躓き、仕事も家族も失い、
自暴自棄になってしまう人間らしい
ダメダメな弱い面も見せるものの、
とある機会を得てフツウではない方法で、
愛する人・家族の幸せの為に全力で
右往左往 陰に日向に支えていくわけ。

その過程で家族それぞれが、互いにいかに
大切な存在かに気づいて行くわけなんけど、
そこに至るまでの昔の回想シーンや
セリフがね、胸熱なんですよ。

始めはね、…ちょっといくら何でも、
若きデヨンが18年経過しくたびれた感じを 
出すにしても、beforeイ・ドヒョンが
afterユン・サンヒョン!?
だいぶ無理があるんじゃね、と見始めたのだけど。

登場シーンが、若き日のイ・ドヒョン編と、
中年以降のユン・サンヒョン編に
パキッと分かれているわけではないので、
『18歳のデヨン』をイ・ドヒョン演じる
シーンにも、実際の『40歳近いデヨン』が
ユン・サンヒョンが同じ服着て(笑)、
画面に登場し心情を表現したりするわけ。

これって、二人の役者のキャラクター解釈が
違ったり、片方の役者の力量に問題あれば、
すごく違和感になるはずだけど、
あんなに見た目も違うイ・ドヒョンと
ユン・サンヒョンがだんだん同じ人物に
見えてくるから不思議。
若返った後のドヨン(イ・ドヒョン)が、
高校に通いながら、双子の子供たちの悩みに
胸を痛めて話を聞いたり、
自信を持つよう励まし、何かと温かい手を
差し伸べる見守る姿は、イ・ドヒョンの
声質の良さや温かい気持ち溢れるセリフ回しも
効果的で、父性愛溢れて泣かされます。

そもそも(実際の)高校時代のデヨンも
見た目以上にハートがイケメンなんだけど。
酒浸りの日々から抜け我に返ったデヨンが、
本来の彼を取り戻し、とにかく真っ直ぐで
愛情深く頼もしい。

そのデヨンに全力で一途に愛される
妻ダジョン役を美しいキム・ハヌルさん。
コロナ渦以降に韓ドラにハマった私は
過去作品を知らないけど、第一次、二次韓流
ブームの頃からヒロイン演じた方なのね。
(元祖 リメンバーミーのヒロインもこの人なんだ)

ドラマの中で、見た目も心も美しいヒロインを
魅力的に演じ、デヨンのあの一途な思いも
相手がこの妻なら、なるほど納得。
そのダジョン自身も若い時期の妊娠出産、結婚で、
苦労もしたけど、自分の人生を諦めず。
人とは違う遅い歩みだけれどマイペースに
ブレずに自分の夢を追いかける姿は、
前向きで見ていて気持ちが良い。
(やたら超ミニスカートなのが少々痛かった,そうじゃ無い方がむしろ若く見えたのでは)

デヨンが正体を明かさぬ(明かせない)まま、
家族の為に奮闘する姿に私だけでなく、
きっと視聴者全員がエールを送り、
この家族の再生と幸せを願ったはず。

早く自分の正体を明かしちゃいなよ、
とじりじりしたり、
トクジンの恋バナに時間かけすぎーとか、
小出しに出てきたストーカー話のオチが
たいした事なく、コレ要らなかったんじゃ、
とか色々ありますが。
最後まで楽しませていただきました。


オマケ。
数々のドラマで好演するも好きになるヒロインは、
いつも別の人を選んでしまう永遠の2番手、
『良い人なのに選ばれない』役を演じさせたら
NO,1 俳優のウィ・ハジュンさん。
今回も野球界のスーパースターイェ・ジフン役で
『選ばれない人』を好演しています。


※原作のアメリカ映画
【セブンティーン・アゲイン】は未視聴
今度チェックしてみよう
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