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僕らのままで/WE ARE WHO WE AREのokcchanのネタバレレビュー・内容・結末

僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE(2020年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

WE ARE WHO WE ARE

『ビューティフル・ボーイ』でティミーの小さい頃を演じていたジャック・ディラン・グレイザー×ルカ・グァダニーノ
ずっと見たかったのをやっと。

映画とは違う デジタルな映像の質感にはじめは慣れなかったけど(コレドラマだったねー、となった)回を追うごとに慣れた。ときたまスローになる部分も面白いね!(クロエ・セヴィニーのターン!)

10代のみんなはずっと自分のアイデンティティを探して葛藤。
大人な感じだったけど、フレイザーは14歳…
大人の事情も様々。で、面白かった!
好きなシーンがたくさんあるので、これは好きなドラマの仲間入り。

イタリアのアメリカ軍基地。
(舞台設定はエイミー・アダムスの幼少期の経験も元になってるとか)
基地に暮らすって、親同士の関係とか家族同士の繋がりとか、あの家の子どもね、とみんなに知られてたり、狭いコミュニティで息苦しそうだなー。
羽目の外し方がすごいのはそんなこともあってなのかなー とか思ったり。

(軍人の子どもたちは、親の仕事についてはどんなことを考えてるのかとか知りたくなったけど、別にこのドラマでじゃなくていいか。)


フレイザー、ケイトリンは自身のジェンダーについて悩みもがいて、これは最後まで満遍なく描かれいる。

何話目かで、ケイトとお兄ちゃんのダニーは、異父兄弟だとわかるんだけど、(ほんと複雑じゃん!と1人突っ込んだ)父を失くしているダニーは自身のルーツを知りたくて母に聞いたり、イスラム世界の共通語・アラビア語を勉強してたり、遂にはイスラム式お祈りをしたりしていてダニーのこと、もう少し知りたかったよ。
ケイトを溺愛する父(Kid Cudi😳)はトランプ支持者で。これはどういう…?


好きなところ
◉タイトルWE ARE WHO WE ARE
サムが「クレイグはケイトとフレイザーはソウルメイトだって言ってた」って言う通り、どこか繋がりを感じて居心地の良い関係になって、ふたりつるんでるのがずっとキュートなんだけど、
1番好きだったのは、ケイトリンの「(髭を作りながら)こんな私 すき?」って問いにフレイザーが「君は君のままだろ?」って答えるシーン。
We are who we are(僕らのままで)だ。
監督も好きだって話してる“RIGHT HERE RIGHT NOW”は副題なのかな
オープニングタイトルの出方も、イタリア語→英語字幕のフォントもかわいくて好きだった。

◉主人公フレイザー
“Tシャツ”ことフレイザーのスタイルがすき。自分のことをI’m strangeと言い、誰もが特別だと感じる存在。
(そもそもディランくんが好きなんだと思うけど😳)服に意味を見出し、着る物にこだわり、詩が好きで読書が好きで音楽が好きで。Wine would be great.の14歳🍻(再度)髪型も黒いベレー帽も似合う。
ケイトリンに服をプレゼントするのも、2人で服シェアしてるのもかわいい。
あの雨の夜以前まで、ジョナサンといるときがかわいい。はじめてのお出かけを「初デート」と言っちゃうところも。自分をコントロールできないところはまだ幼いけど、魅力的なキャラクター。

◉ジョナサン
遠出したとき、突然の彼女の登場にはポカーンとしたけど、フレイザーのことを気にかけてくれてありがとう。
BSBは歌えるようにしておくといいね!
Rock starまだ間に合うよ🤘🏼

◉ケイトリン
一人芝居?シーン、フルで見たい!👏🏼
髪の毛切り落としたのすごいな👏🏼

◉音楽
フレイザー、イヤホン手放さないよね
このドラマに、音楽は大きな存在
Time Will Tellは悩めるふたりにぴったりな曲。
MVオマージュも最高🥺❤️‍🔥
デヴ・ハインズとブラッドオレンジを初めて知ったけど、彼のアルバム評を読んで、このドラマにフィーチャーされる理由がわかった気がする。
他の楽曲も絶対そういうのありそう。
あと、アンコール時「もう1曲やらなきゃ帰らない!」とコールするんだね。笑った。


Time will tell if you can figure this and work it out
No one's waiting for you anyway so don't be stressed now
Even if it's something that you've kept your eye on
It is what it is


Right here right now(ここであり今)
It is what it is(それが現実なんだよ)
We are who we are (僕らのままで)
そのままでいいんだよーというメッセージを感じた。

ブリトニー!あなた、スコセッシの娘さんだったのね!😳
あれもこれもで長くなった…
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