モカ

僕らのままで/WE ARE WHO WE AREのモカのレビュー・感想・評価

僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE(2020年製作のドラマ)
2.0
『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノが監督、という鳴り物入り宣伝につられて見てはみたものの、
結局あの映画はジェームズ・アイヴォリーの才能の賜物だったのではないか?と思わずにいられない、その程度の出来のドラマ。

思春期の子どもたちの葛藤(言葉にすると安っぽい…)特にジェンダーアイデンティティを含めて描いた作品だと、Euphoriaが近いのかもしれないけど、
あちらの世界観が非リアルなりに完璧なのに比べ、こちらはリアルなくせに雑すぎる。

人物設定が曖昧すぎるし、見せ方もころころ変わりすぎて、結局最後まで誰にも感情移入できない。

Fraserを単に『面倒な子』として捉えてほしいのか、
それともたまに出てくるASDに特徴的な動きを察知させて、それを免罪符として見逃してほしいのか。
よく分からないなあ、と思っていたら見終わってしまった。
Caitlinのお母さんの昔話とか、ジョナサンの彼女紹介とか、完全にいらないでしょうよ。

Fraser役のジャック・ディラン・グレイザーと片母のクロエ・セヴィニーの演技は良かった。
あと風景もそれなりに綺麗。

ところでロシア人の家、あんなに荒らしたら冷戦にならないのかな?
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