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ブリジャートン家 シーズン2のCinemanのレビュー・感想・評価

ブリジャートン家 シーズン2(2022年製作のドラマ)
4.0
「ブリジャートン家」シーズン2 全8話
Netflixオリジナルシリーズ
ジョンダ・ライムズ監督
2022年アメリカ
鑑賞日:2023年11月28日 Netflix

我々視聴者には謎のコラムニスト、レディ・ホイッスルダウンが意外な人物だということがシーズン1で明かされましが登場人物たちにはまだ謎のままです。
懸命にホイッスルダウン探しに明け暮れているエロイーズを応援したくなるのが人情というもの。
ところが、姉のダフネが幸せな結婚をして家を去った後、
今年は次女のエロイーズが社交界デビューすることになりました。

しいたげられている女性の地位を向上させなくてはいけない、
と、進歩的な考え方にかぶれているエロイーズは目一杯おしゃれをして殿方の目を引き付けてあわよくば結婚に引きずり込もうという多くの女性たちとは全く波長が合わず結婚にも興味がない。
彼女の唯一の親友で舞踏会では自分の容姿に引け目を感じていつも壁の花として咲いているペネロペしか話し相手はいないのです。

さて、シーズン2です。

【物語の概要】
家族全員が心配してドアの前で見守る中、美しいドレスに身を包んだ、いや、強引に包まされたエロイーズがのっしのっしと現れて「誰も何もいわないで」「早く済ませましょう」と嫌々舞踏会デビューするシーンから始まります。
エロイーズが渋々社交界デビューを飾った頃、
ブリジャートン家の長男アンソニーもようやく結婚する気になったらしい。
花嫁探しに時間を費やしたくないのでシャーロット王妃が選んだダイヤモンドにでもしようかと思っていた。
そんなとき原色のドレスが似合う鼻っ柱の強いケイトと出会う。
ケイトは妹の結婚相手を探すためにムンバイからロンドンへやってきたところだ。

祖父母は娘が子(ケイト)連れのインド人と結婚したことを未だに不服に思っていた。
孫のエドウィーナがイングランド人貴族と結婚すれば莫大な遺産を譲ると言っている。
ケイトは母の実子じゃないから、財産を相続する権利がない。
母のためを大義名分にしてケイトは妹エドウィーナの夫探しに協力する。
いつもケイトに守られていた箱入り娘のエドウィーナがなんんと今季のダイアに選ばれ、彼女の家柄や財産を目当てに男たちが次々と訪問してくるようになった。

ダイアなら誰でもいいアンソニーはエドウィーナに熱烈にラブコールを送る。
一方ケイトは妹に本当に好きな男性と恋愛結婚して欲しいのでアンソニーを遠ざける。
アンソニーとケイトはエドウィーナをめぐって何かと言い合いになる。

10年前のある日、ブリジャートン子爵が蜂に刺されてアナフィラキシーショックで死んでしまった。
子爵となった当時19歳の息子アンソニーは突然の父親の死にショック受ける。
母が父の死で心を壊すのを目の当たりにしたアンソニーは本気の恋をしないとその時に決めた。
だから、女遊びはしても恋愛はしないし結婚相手など誰でもいいのだ。

ケイトとアンソニーは顔を合わせるたびに牽制しあう日が続く。
ある時一瞬で2人の距離が縮まる。
妹の結婚相手ということで話が進んでいるアンソニーに強く惹かれていくケイト。

という定番のラブ・ロマンスが続くなかでエロイーズの謎のコラムニスト探しも核心に近づく。

【Trivia & Topics】
*ぶっちぎりの視聴者数。
Netflixは2022年3月25日に配信を開始した「ブリジャートン家」シーズン2が、配信開始から28日間で視聴時間が6億2711万時間、英語で作られているNetflixドラマの中で最高記録を達成したことを発表した。2位に陥落したのは同ドラマのシーズン1(6億2549万時間)。
ぶっちぎりのこのシリーズのシーズン3は2024年に配信開始が予定されており4の製作も決定している。
原作は8冊あるのでストーリーまだまだ本シリーズは続きそうな気配だ。
今のところ日本ではそれほど話題にされていないが思いっきり楽しめる作品だ。

*シャーロット王妃。
物語の中心人物のシャーロット王妃。
初登場のシーンから何で黒人が英国王妃なの?と驚いた。
シャーロットは実在の人物だ。
ソフィア・シャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツはイギリス国王ジョージ3世の王妃。
メクレンブルク=シュトレーリッツ公国(ドイツ北部にあった公国)の公女17歳のソフィア・シャーロットは生まれてから一度も英国を訪れたこともなく夫となる人物に会ったこともなくロンドン宮殿に連れて来られた。
シャーロットは無名で政治的なつながりも目的もない存在なので国王との結婚後も英国の利益が優先されることを望んでいたジョージ3世の政治顧問たちにとって好都合だった。
2人は会ったこともなかったが1761年に使者が代理で結婚を申し込み、シャーロットは受け入れた。
彼女が英国に到着してわずか6時間後に結婚式が執り行われた。
英語を話せず結婚式の当日まで夫に会ったこともなかったシャーロットはかくてグレートブリテンおよびアイルランド王国の王妃となった。

ジョージ3世は献身的な夫で良き父親だったがシャーロットにとって、宮廷生活は苦難の連続だった。
英国貴族のしきたりを巡って義母と衝突することと14人もの跡継ぎを生むことで疲れ果ててしまった。
結婚の翌年になるとジョージ3世はシャーロットにバッキンガム公が所有する広大な邸宅を買い与えた。
後のバッキンガム宮殿だ。
バッキンガムハウスは「王妃の家」と呼ばれ、そこで本を読んだり、裁縫したり、大好きなチェンバロを弾いて家庭生活を送った。
シャーロットはドイツ出身だがポルトガル王家のアフリカ系の先祖がいたという説がある。
それを拡大解釈したのが「ブリジャートン家」のシャーロット王妃の姿なんです。

【5 star rating】
☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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