ヒムロ

心霊マスターテープのヒムロのレビュー・感想・評価

心霊マスターテープ(2020年製作のドラマ)
3.3
日本初の心霊ドキュメンタリー監督の密着取材の最中、その監督から「噂だが自分より昔にビデオを作った監督がいる」という話を聞いた寺内康太郎。
「知られざる心霊世界」という幻のビデオを探し始めた途端、記録映像に謎の男が映り込むようになる。
このビデオとその過去には決して触れてはいけなかった…。


心霊ドキュメンタリーのスタッフや監督を演者にモキュメンタリーで描くホラードラマ。

というか心霊系なのであくまでドラマでもモキュメンタリーでもなくドキュメンタリーのテイでいくのかと思っていたのだが、後半に実在の人物がめちゃくちゃなことになるので驚いた。
逆にドラマだと開き直っている覚悟を感じる。

ストーリー自体は様々ある心霊ドキュメンタリー系の中でも結構チープでつまらない。
そもそも全然幽霊が出てこない(前半は1話に1、2回程度しか出てこない)ので、その心霊現象の原因が実は…と言われてもちょっと引きに欠ける。
実在の人物でリアルに撮ってるが故に人死にが出たりしても嘘感がすごくて微妙。
たまにある感動系のオチになるタイプのホラードキュメンタリーにすればよかったのにとすら思う。

最終話までいくともうやりたい放題で、呪いと謎で片付けて無茶苦茶な展開が出てくる。

とまぁ散々言ったが日本のホラードキュメンタリーなんて全部こんなもんだしいつものノリって感じで慣れた人は観れると思う。

一番最後のエンドロール前の演出は神だったのでそこを見るために見てもいい。
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