平和でほっこりするドラマなのに、作品に通底するこの不穏さはいったいなんなんだろう。難病を患う主人公に、妻を失ったトラウマを持つ朔、若年性認知症で夫のことも忘れてしまう雪乃と、バッドエンドしか想像できない運び。特に雪乃の回で、高畑充希たちが学校で駆け回るシーン、住民たちが診療所の前で合唱するシーンは、現実離れしすぎていると思った。最終話が思ったより前向きでびっくりしたほど。
亡くなった佐々木希の役が当たり前のようにテーブルに座ってるシーンがあったように、少し霊的に感じる要素があるからではないかと思う。ところどころ、夢か？と思う演出もあった。トトロの「夢だけど、夢じゃなかった！」に通じるジブリらしさを感じた。
