サラダデイズ

今ここにある危機とぼくの好感度についてのサラダデイズのレビュー・感想・評価

-
「どんなに嫌でも、病名をしらなきゃ治療だって始まらないじゃん」

エルピスでも印象的だったこのセリフ。
本作でも何度か登場する。
渡辺あやさんの近年の問題提起なのだなと思った。

大学が舞台ではあるけれど、民主主義を是とする視点にたつならば、今の世界全体に共通する問題だ。

ラストのシーンで食堂のテレビから流れる情報番組のコメンテーターが、「今回大学は良くないことをしたけれど、一方的に叩いても今後更なる隠蔽が増すため扱いが難しい」みたいな言い方をしていた。
確かにその通りだなと。釘を刺された気がした。

批判的に物事をみることは勿論必要だが、立場を考えた上の優しさというか、今後社会がより良いものになるためにはどうしていくべきか、なんか上手く言えないのだけれど、自分自身がそのような生き方ができているか立ち止まって考えさせられた。


タイトルがいいね!
あと、個人的に最近面白いと思ってる岡部たかしがまた胡散臭い役でちょっと出てて嬉しかった笑