Tち

スカム・フランス エピソード:イマネのTちのレビュー・感想・評価

5.0
自助努力神話を回避し、10代の「思春期」「若者」という当事者が決めた名前ではない名前を勝手に背負わせられることへの怒りと、そこで経験される構造的な問題は彼らの問題ではなく、社会が作り出したもの!彼らに責任を問うことはできない!というメッセージの力強さ...これをエンパワーメントと呼ばず何と言えば...
社会的弱者やマイノリティと名指"される"人々は自分で自分を可視化し、説明し、存在を訴えなければならない一方、誰よりも自分の身を自分で守らなければならない負担を背負い続けている非対称性をどうすれば克服できるのかという解が周りの人の存在という運ゲーの辛さ...けどもエンパシーの存在を信じることはできるし #believein 、そんな人と出会えますようにという祈りとも読めるし、イマネが人との関わりに苦しみながらもそうして揺るがない自己を発見できたと言う表情と姿の晴れやかさをアタシも信じるわ!(?)
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