このレビューはネタバレを含みます
好きな人だったり、家族だったり、大切な人を想う気持ちが綺麗で泣いた。
あと学生時代の也英ちゃんが本当に真っ直ぐで、ずっと眩しかった。
過去と現在のシーンが交互に映される中で、現在の展開を早く知りたすぎるが故に
(あぁ、また過去編が挟まってきた……)
と、一瞬思ってしまうんだけど、そんな気持ちも10秒後には忘れて過去の2人にも魅了されました。
とてもきらきらしていて、可愛かった。
登場人物がお茶目で笑ってしまうシーンも所々あって。
「どうだった?アベンジャーズ」
「ああ、みんな死んだ」
「すみませんお言葉に甘えちゃって‧‧‧」
「いえコインランドリーなんて行くくらいなら」
「えー136条、使用者は有給を取得した労働者に対して賃金の減額、その他不利益な取り扱いをしてはダメなのでーす」
タクシー会社に一件ずつ電話したり、
無線拾って探してみたり、
晴道の重たい感情が好きだった。
「じゃなくてその20秒あと!」
“ついに洗濯機壊れてショック。これからコインランドリー”
「まずい、こりゃまずい!」
「コインランドリーは物騒なんで。」
「俺の夢は君を幸せにすることです。」
「きみが元気でいてくれて良かった。もしもいつかまた会えたなら、今度はきみの物語を聴かせてください。」
いつも真っ直ぐな愛情で綴くんに接していた也英。
ショートケーキの苺をあげたら半分返ってきて、きっとその苺が也英にとって一番美味しい苺だったんだろうなとか、
綴のためのプリンを一つ持って帰ったり、
綴が作った曲を誰よりも褒めて、聴いて喜んでいたり、
「親の期待に応えようなんて思わなくていいから。綴には自分で選び取ったものを信じる権利がある。」
欲しかったエヴォルバインを諦めて復興支援の募金箱にお金を入れる綴を見る顔が誇らしそうで。綴くんがいい子に育ったのは也英ちゃんの愛情あってだね。
也英の言葉と感性が綺麗だった。
いつも敬語が整っていた。
「産まれたら毎日がクリスマスです」
「シャンプーとコンディショナーの間の時間って、普通何考えます?」
「実はかくれんぼしてるの。ママを見つけたら、クリスマスプレゼントが貰えるかも。」
エピソード8:或る午後のプルースト効果でFirst Loveを聴きながら、晴道と笑い合った時間を思い出す瞬間は3回観た。
昔の晴道の笑顔が尊くて仕方ない。
パッと脳に浮かんで、次第にどんどん思い出していく感じを映像で表現していて上手だなと思った。
ただ、セリフが日常的ではないことが多くて、例えば「恒美のツネは恒星の恒」ってそんなに頻繁に使うかな?みたいな。
二人で歩いてるのに「夜と昼の狭間」って言ったままコンビニ入るかな?
でも、ドラマだからね。
夏帆さんの演技が素晴らしかった。
“物語の中の夏帆さん”、“First Loveに出演している夏帆さん”ではなく、最初から最後までずっと恒美だった。
最近Silentでの奈々さんを観ているけど、奈々さんを全く思い出させない。すごい。