竹野内豊演じる、中卒で型破りな裁判官が主人公だが、ただひたすら真実を追い求めようとするその姿は、まさに国民が裁判官に求める姿勢であると思う。
言い換えれば、真実以外の何かに忖度し、真実を捻じ曲げた判決を下すような裁判官が普通にいるということを考えさせられる問題作でもある。
ただしこのドラマの中では、弁護士や検事が、この型破りな裁判官をフォローし、立場の違いを超えて捜査を勧めていくという現実にはあり得ない一体感があり、そこが面白い点でもあるのだが、あまりに非現実的すぎて、逆に現実の救いの無さを際立たせる要因にもなっている。