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サンクチュアリ -聖域-のmGmGのネタバレレビュー・内容・結末

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

物語自体は王道だったがキャラ立ちの良さや相撲というものを最大限に活かした展開で面白かった。主人公の口や身体が動くと面白くなる最高のキャラなので、もっとたくさん活躍して欲しかった。

だが相撲の部外者、相撲以外は本当にどうでもいいと思ってるんだろうなと感じた。あくまで中からの主観でしか描けていなかった。それだからこそ濃密な映像だったというのはある。描く気、若しくは描けないなら軽々しく扱うべきでは無いものが幾つかあった。

帰国子女でハラスメントや女性の権利を問う記号的なキャラクターが詭弁でいなされ、彼女自身も性差に関して差別的な表現をするシーンで興醒めした。そういったものを敢えて表層に持ってくる事で何か見える事もあるが、そういう描かれ方では無かった。

このドラマが00年代に作られたなら良いが(良いか?)今相撲を取り上げるのであればリテラシーは欲しい。製作陣は外野は無視、そして変化を望んでいないのだろうという事は伝わった。それを感じる数シーンに目を瞑れば白熱する面白いドラマだった。主人公が喋り、動きさえすればいくらでも続く物語だと思う。
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