相撲に興味は無し。
「宮本から君へ」で極悪〇〇○魔ラガーマンを演じた一ノ瀬ワタルが主演という事だけを拠り所に鑑賞。
いやいや密度濃!!なのにあっという間に観終わる。
やはり日本人、ドラマは45分の長さがしっくりくる。
力士という"個"。
それらが集まると"部屋"となり、実力が物を言う上下関係、時には共同体。
それらを全て呑み込むブラックホールのような"角界"。
主人公である猿桜の調子乗りで真剣に稽古へ取り組まない様は、ともすれば視聴者にとってフラストレーションが溜まりそうな所を、"家族"というバックボーンと、それによりこちらが感じ取る猿桜の心根によって中和させられる。
いやそれどころか応援したくなる。
もっと掻き回せと。
そして7話を観終わった後、それまでが長い長いフリだったと気付く。
これは泣く。
最強であり最恐のライバル静内は、猿桜とひょんなことから出逢い、友情…とは言えないくらいの絶妙な関係性をもって描かれる。
中盤で見せる笑顔には戦慄を覚えるが、後に判明する過去を知った時、それは全く別の表情に映る。ベタだが上手い。
彼が過去を受け入れ乗り越えた時、桜の木を見ていた視線はもうひとつの桜、すなわち猿桜に移ってゆくのだと予感させる。
シーズン2も楽しみにしています。
どうかキャストの方々には撮影中の怪我や事故に気を付けてもらいたい。
ちなみに猿谷推しです。