なかなか骨太な作品で興味深かった。
ムラ社会の最たる角界。その割にはコンプライアンスがガバナンスが、と口先だけで語られていたり、「あぁ、まさにそうなんだろうなぁ」と思いつつ、本当に嫌気がさす感じもあるけれどそれだけではない世界。伝統と歴史と今の時代性の融合って本当に難しくて、特に外の世界から隔離された社会は難しいと思う。でも、そこで必死に頑張る人たちの美しさもある。
静内との初戦の時の彼の笑顔は、そういう意味だったのかな。だとすると、あまりに切ない。小瀬、猿谷、静内の背景があまりに切なかった。そして、北九弁だったのもとても馴染みやすかったし、うまいと思ったら割と近くのご出身の俳優さんだったんだ。キャストも皆んなリアルだった。
