Harumakiさん

ゴースト/ニューヨークの幻のHarumakiさんのレビュー・感想・評価

3.9
【  ‘‘愛してる…’’
       ‘‘同じく…’’ 】

この映画は、“サスペンス”דラブコメディー”で構成された、ホラーチックで奇妙な作品です。
作中では現在でも色褪せない、映画史に残るロマンチックな場面が数多くありました。
ガチガチのラブロマンス作品ではありますが、主人公であるサムを幽霊視点で描き、殺された真相などを迫っていく感じはサスペンス要素が強く感じられ、とても不思議な世界観でした。
(ちなみに、学校の音楽で鑑賞している「天使にラブソングを」のウーピー・ゴールドバーグ繋がりがきっかけで鑑賞)
これは名作。

●着眼点がありそうでない。
殺されてしまいゴーストとなってしまったサム。見えも聞こえもしない霊体という状態をSFとしてうまく活用し、恋愛作品に組み込んでいることに凄みを感じました。
愛する人の近くにいたとしても触れることは愚か、そばにいる証明さえできない。
伝える手段がなく、ただじっと見守ることしかできないぎこちなさに切なくも悲しくも思いました。
幽霊要素がここまでベストマッチとは、、、、驚き、、、、。
他にも悪人が死んでしまったときに現れる死神?は荒々しいCG演出でしたが、時代を感じさせる場面でとても面白かったです。影から伸びて出現するとは、、、、斬新で印象的ですね、、。

●ロマンチックで胸キュンが多数。
ロマンチックな場面が本当に多くあり、一度は経験したいシチュエーションばかりでした(中学生が何言ってんだ?笑)
たくさんの場面の中でも、ラストの場面での「愛してる…」からの「同じく…」はとても感動しました。生きている間にいえなかった“愛してる”。最後のお別れでしっかりと告げられたことに切なくも嬉しみが湧き上がりました。そして、モリーから告げられる“愛してる”の返しには2人の合言葉である“同じく”、、、。もうね、ロマンチックっす、、、これはマジで憧れるなぁ、、。
そんなロマンチックな演出に流れ出す曲も作品の良さとして最高の引き立て役をしている。やっぱり音楽ってすごいな。なんならお母さんは鑑賞中気持ちよく歌ってました(笑)

●ウーピー・ゴールドバーグの配役がイイ。
所々に挟まれるコメディー要素は、行きすぎるシリアス要素を和ませる。
ウーピー・ゴールドバーグ演じるオダ・メイの大袈裟でコメディー大有りの演技力には、重く濁るようなシリアス展開にも不自然なく楽しめました。サムとの出会いで真の能力に目覚めたのは笑いましたね。
サムに体を渡し、モリーと厚いキスを交わす場面では、オダ・メイからサムへと姿が変わっており、とことんエモさを感じました。
「天使にラブソングを」も終盤に近づき、もうそろそろ終わりなのでそっちの活躍も楽しみです!

◉まとめ
この作品は幽霊になっても愛する人を守る、1人の男性の愛らしくも切ない葛藤を描いた作品です。
一度は経験してみたい!誰でも妄想を膨らますようなシチュエーションが満遍なく詰め込まれており、尚且つ主人公殺害の真相についてのシリアスなサスペンス要素も楽しめるので、本当に多彩でとても満足感の高い作品でした。



いやぁ〜〜キュンキュンさせられた!(by 中3男子)デミ・ムーアの美しさ、、見惚れるね、、、。
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