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ボーイズ・ドント・クライのizuのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
3.7
1993年、ネブラスカ州リンカーン。20歳になるブランドンは性同一性障害を抱える、身体は女、心は男の主人公。
少年の恰好をし、町へと出かける彼だが、ある女性に一目惚れするのだが...。

胸糞悪...

序盤から中盤まで、ブランドンと相手の女性ラナやその周りの人達との関係性だとかを見せて行って、何もかも順調なのが分かる。
ラナとも愛しあい、全てが上手く行っているその時に女だということがバレてしまう...。

胸にはさらしを巻いて、下着には詰め物をしたりディルドとかも常備してた。
作中でラナとセックルをするシーンが何度かあったけど性器などは見せず、服も脱がずなんとかやっていた。

私からしたら男とか女とか関係無しに、愛しているならそれで良いと思うんだけどこの時代ではまだ性同一性障害という存在すらあまり知られていない時代だそうで、それもあってブランドンにはとても悲惨な仕打ちが待っている。

同性愛という要素もあってブランドンへの仕打ちはほんと気が滅入るくらいだったな~
実際に手を下しているわけではないけど「化け物」とずっと呼んでいた母にも個人的にはめっちゃイライラが。彼女であるラナだけは唯一理解を示してくれているけど...。

「ブランドンが自身の性同一性障害に悩んでいる描写が無い」と言われていて確かになとは思ったけど、ブランドンはどうやら「男になりたい」というタイプではなく「自身を男だと思っている」タイプだからというのをフォローさせて頂いてる方のレビューで見て非常に納得した。

これが全て実話だというのが非常に重いし、こういう作品に対しては本当に何も言えなくなるのでただの駄文ですけど、性同一性障害についての理解がもっと深まればなと思う作品でした。

視聴 2023年9月23日
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