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パレットナイフの殺人
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『パレットナイフの殺人』に投稿された感想・評価

現存最古の江戸川乱歩映画。原作は「心理試験」(1925)。ただし設定は変更され明智小五郎は登場しない。監督は「氷柱の美女」(1950)「駅前シリーズ」の久松静児。

戦時中、社長夫人の悠紀子は夫が外地赴任中に、貧乏画家・松村に肖像画を描かせていた。親密な二人の様子を知った憲兵の岩崎は、松村を反戦グループの一員とでっちあげ投獄する。実は悠紀子を我がものにしたいと望んでいたのだ。終戦後、悠紀子は未亡人となり松村は釈放された。仲を深める二人に対し岩崎は恐ろしい犯罪を企てる。。。

乱歩は「私の原作映画としては『死の十字路』(1956)に次いで良くできていたように思う」と語っている。個人的には、乱歩の生前(1965没)に作られた原作映画で最も面白かった。

原作と同じく犯人の視点で事件が語られる倒叙形式を取り入れているのだが、フェティッシュで異常な演出が面白い。犯人の内なる声を、始終ヒソヒソ声で語り続けるのだ。他にも音へのこだわりが強く感じられ、犯行決断の際に鳴り響く電車の走行音、街の喧騒音や風の音と、犯人の心情を表すような環境音が丁寧に挿入されている。

また、当時の最新技術だったウソ発見器(早稲田大学所有の物)、ビリヤードの玉を使った暗喩など、目新しいギミックを使った映像表現も楽しめた。全体的にシナリオ・演出・撮影ともなかなか良い仕上がりで、終戦直後にして非常に志の高い一本だと感じた。

Filmarkでの本作レビューは本稿が最初なので殆ど観られていないことが伺い知れる。しかし終戦直後の大衆文化を感じることが出来る良作であり再評価されることを望みたい。

※石上三登志は、日本初の本格ミステリ映画、かつ日本初の倒叙ミステリ映画としている

※乱歩原作作品としては「一寸法師」(1927)に次ぐ2本目で、戦後初の映画化

※「パレットナイフの殺人」という題名は、当時、大映社長だった作家・菊池寛の発案