「私が間違っていたのです。」
母と娘をテーマとした映画。
母目線と娘目線で狂気が変わる映画。
母の真実、娘の真実、母と娘の真実の3パートに分けているが、母と真実のパートが長くてちょっと退屈。
【母の狂気】
戸田恵梨香の狂った目つきがとにかく印象的。
親からの愛を歪んだ形で受け取り続けるとこんなにもおかしなことになってしまうのだろうか。現実にもいそうなほどリアルなキャラ設定に鳥肌が立った。
教会で「娘が生きていてほしい」と言った後に発した「私が間違っていたのです。」のセリフ。
「祖母に縛られすぎていた自分」なのか「教会の懺悔でまで、人が望む姿であろうとしている自分」なのか。
どっちで捉えるかで娘のままでいたのか母になったのかが変わる印象的なシーンだった。
【祖母の狂気】
母の狂気はさることながら、祖母もその元凶たる狂い具合。
娘への過剰すぎる愛情は旦那から見たらドン引きだったと思う。出産のときに二人の様子を見守る旦那の目つきにもそれが現れていた。
子どもが親離れできないのは、子離れできない親にも原因があると思わされる。
