マル

母性のマルのネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

しんどい…

母が完璧な存在であり、娘は母を愛して育つ。
生まれた孫に対して無償の愛を向ける母、それを見て我が子に嫉妬する娘。
成長した孫はそれでも娘を貫く母を愛している。
義母の世話、肉体労働に耐える妻。
娘を愛さないまま。

夫の不倫は一番最低で、妻の母の遺産である家を愛人に与えて(母と愛人は親友)夫婦ごっこ。
愛人の語る母娘関係を聞いて受け入れたくないのに自分が一番その事実を理解している娘の涙が止まらない様子が辛い。
一番に選ばれなかった愛人如きが小癪だな。

最初は娘である母が気持ち悪かったけど、娘を抱いて初めて伝える愛してるの言葉は真実で、謝罪も含まれていたように感じる。でも、違うんだ。やり方の全てが違う。母が首を切ったように娘の首を絞める姿は本当に愛なのか。この世から消してあげるのが愛なのか。どのタイミングで娘への愛を理解したのか。
マル

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