閏土

リバーダンス・アドベンチャーの閏土のレビュー・感想・評価

3.2
一昨年見た作品だが25周年の折に原作舞台を見てきたので改めて。

まず、この作品はRiverdanceという舞台を聞いたこともなければ、アイルランド文化に特別の興味を持ったこともない私が、原作舞台の情報に根を張り、足を運んでしまう程に、舞台の魅力を十分に伝えるものだった。

その最も大きな要因になっているのはやはりこの作品の一番の見所であり、原作舞台でも数ある見所の1つであるイントロ部分をアニメ化したReel Around the Sunだった。
舞台版のReel Around the Sunにて私が一番好きなのは冒頭部分であり、アニメ化によって改変されたほぼ唯一の部分なのだが、最終的なお気に入りを除いても尚舞台版のかっこよさを完璧に表現した名シーンだと思う。

殆ど原作そのままのかっこよさを表現したReel Around the Sunの他にも、HeartlandやThe Countess Cathleen、Firedance等は原作の表現を残しながら、3DCGアニメの強みも生かした良いシーンだった。

ラストで主人公がDJをしながら踊っているシーンも、アイリッシュステップダンスのかっこよさの真髄に自然に重い至らせる誘導になっていてとても良い。

ストーリーは殆ど覚えていないが、スコットランドの宗教観の映像表現等、興味深い表現が沢山あった。

アニメ版しか知らなかった頃からお気に入りの作品だったが、Netflixを解約してしまったので1度しか観ていない。
舞台のサウンドトラックを何度も何度も聴いて舞台にも触れた今、もう1度観て改めて感想をまとめたい作品。

非常に個人的な話、シュレック: フォーエバー・アフターがかなり好きなので、主人公に対する卑怯な小悪党っぽい印象が拭いきれなかった。
閏土

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