マ帆

めぐりあう時間たちのマ帆のレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
3.5
ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)、 1950年の主婦(ジュリアン・ムーア)、現代の編集者(メリル・ストリープ)、3人の人生が時代を超えて結びついていくストーリー。ある共通点を持った人間同士の物語が時代を超えて交差する、というストーリーの作品は沢山あるけど、その中の1人が実在の偉人というのが新鮮で気になっていた映画。

ヴァージニア・ウルフが呟いた「ダロウェイ夫人」の書き出し "花は私が買ってくるわ" をジュリアン・ムーア&メリル・ストリープがそれぞれ違うシチュエーションで呟き、そこから物語が始まる演出もたまらなく良い・・・。

特にジュリアン・ムーアのパートに惹かれた。素敵な夫がいる。可愛い息子がいる。良い家に住んでいる。だけど満たされない。イヤミな隣人かと思いきや...なトニ・コレットの役柄もすごく良かった。この辺りのエピソードもうちょっと観たかったな〜

中身は全体的に哲学的でかなり難しかったけど、自分が感じたのは幸せの基準や死に対する価値観は人によって違う、大変な思いをしてるのは自分だけじゃない、生きることは死ぬことより難しいのかもしれない。
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