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めぐりあう時間たちのkyonkyonのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
4.2
これだけ「難解」な映画は久し振りだ。
そしてこんな名作をよくぞ今までスルーしていたものだ自分。

感想を言語化するだけで賛否が別れそうだが、テーマは「死」=「愛」なのだろう。
全く別の時間軸に生きる3人の女性をタイムシェアリング方式で演出し、元となるヴァージニア・ウルフの思考を主軸に紡いだ話。

彼女が考える「愛」とは、「囚われて苦しませているものからの解放」であり、それが結果として「死ぬこと」。そしてそれは他の時間軸とも連動している。

また、ある意味浅はかな見方でもあるが、2002年当時に、LGBT、HIV、人工受精、自殺未遂(入水とかOD)等、かなりのメッセージも内包し、とてもセンセーショナルな社会派映画でもあっただろう。

最後に、ニコール・キッドマンとジュリアン・ムーアとメリル・ストリープて。今じゃ考えられん。バイオの無限ロケラン並。
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